ノラと呼ばれた男【弐】

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さて、お仕置きと行こうか




ぺろり、と舌舐めずりをした俺に全員が1歩後ずさる。ケンカ開始からすでに2分経つか経たないか、だが。足元には5人の屍が転がっていた

そんな中、一人の男が気づいたらしく、




「…………あっ、…………黄金色の、」







黄金色の瞳、と最後の言葉は声にすらなっていない。

あーあ……戦意喪失しちゃった?

ついさっきまで殺気まみれで襲ってきたのに、殺る気あんの?ねぇ、そんなんじゃ、





楽しめないだろ?


祭りは派手にしねぇとな








口角だけを上げ、敢えてゆっくりとした歩調で歩き出す。

その際、パサパサと音を立てる白衣

せめて血は付けないように心がけた。何でかって?ま、一応これ借り物だからな



(流石と言うか何と言うか……どこまで“読めて”んだろーなぁ搖は)


思わずクスリと笑めば、近くにいた男二人がバットを振りかざす。

力で勝てないなら人数で押しきれ、




的な考えだろうか、













バカだなぁ、一人で来ようが三人で来ようが、




「雑魚が一人増えただけじゃ…………









―――――――――――――俺には勝てねぇよ」