ノラと呼ばれた男【弐】

















耳元で囁かれ、目が点になる






あ。私…………今、ドレス着てたんだった





と。思い出したのは、伊月が去った後の事



(にしても…………重いな、これ)

「後で見るか」なんて、つい先程思ったにも関わらず、そっと紙袋を開く私の右手。嗚呼、やっぱ一回気にしたら気になるというか←言い訳



上に乗っていた大きなタオルを捲り、中を覗けば………………―――――――――――――
















(え………………これって………………………………)