ノラと呼ばれた男【弐】

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【姫川side】

ガサガサと、歩けば音がする
なんか通りすぎる人達も「なんだなんだ?」って顔して見てくるんですけどっ

寧ろ私が聞きたい。これ何が入ってんの




「あれ、姫川さん一人?」



「あっ、赤鬼さん!」


不意に掛けられた声に振り返れば、看板を持った赤鬼さんが立っていた

やはりお面はつけたまま



「赤鬼さんもお一人ですか?相方さんは?」



「嗚呼、佑月の事?」



「へ?ゆづき…………?」



「あー……紹介してなかったね」









と、今更ながらに気付く私たち。

なんかゴタゴタしてて忘れてたけど、私、二人の名前知らなかったわ←





「青い鬼の面付けてた奴が佑月

で、俺が伊月。改めてよろしくね」



「あ、うん!こちらこそ!




てゆーか、やっぱ外さないんですねお面」










やっぱ乱‘’鬼‘’だから意地でもお面取らない、とか?

と、一人納得した矢先。




「あ、これ?今日はたまたま付けてるだけ、ほら、今日はお祭りだから」



「え゛!?そうなの!?」



「普段は顔晒してるよ。じゃなかったら流石に息苦しいしね」







で、…………ですよねー

そりゃそうか。言われてみればそうかもだけどさ、ならなぜ最初から顔晒さない!?