それは『俺を』助けて、という意味ではなく。
チラつく過去で、俺を庇う様にして立つ
たった一人の、俺の姉。
姉貴を助けて、と一華に言い掛けた。
今、現実には、実際俺の前には立ってはいない。変わりに立っているのは見知らぬ女たち…………なのに、
女らが姉に被って見えた
『やめてっ、お父さん、時雨をこれ以上苦しめないでっ』
いつもと違う、怒った様な声。
それとほぼ同時に舞った赤い花びら
飛び散った華はどこまでも赤く、
温かくて、鉄臭い、ぬるりとした感触
それが血だと知ったのは………………
姉が床に倒れて大量な赤色に身体が染まってからで、
『ねぇちゃん!!!!!!!』
俺の悲鳴が響き渡った。
チラつく過去で、俺を庇う様にして立つ
たった一人の、俺の姉。
姉貴を助けて、と一華に言い掛けた。
今、現実には、実際俺の前には立ってはいない。変わりに立っているのは見知らぬ女たち…………なのに、
女らが姉に被って見えた
『やめてっ、お父さん、時雨をこれ以上苦しめないでっ』
いつもと違う、怒った様な声。
それとほぼ同時に舞った赤い花びら
飛び散った華はどこまでも赤く、
温かくて、鉄臭い、ぬるりとした感触
それが血だと知ったのは………………
姉が床に倒れて大量な赤色に身体が染まってからで、
『ねぇちゃん!!!!!!!』
俺の悲鳴が響き渡った。


