ぽつりと呟いた、その言葉
誰かの耳に届く事はないだろう、
そう思ってたのに………………、
「そりゃどーも」
瞼を閉じたままの時雨が、寝返りをうちながら……そう言った。
は?………………起きてたの!?
「…………寝たフリか」
「ばーか、ちょっと人酔いしただけ
体したことねぇよ」
よっこらせ。とか言いながら体を起こす時雨。だが未だ顔色は悪いまま、
それでも「サボっちまったな。戻るか」なんて言われてしまえば頷くしかなかった。
だって、私には無理やり聞く資格ないでしょ?言えないこと、言いたくない事なんて皆ある。
勿論、私も
隠して、嘘ついてる私が聞き出す権利はないから………………
だから時雨がオーラで「聞くな」というなら聞かない、
でもね、時雨………………
「1つ、約束して」
「あ?」
「無理しない、って約束して。限界くるまで頑張らないって、約束して」


