ノラと呼ばれた男【弐】

「ねぇねぇ、きみカワイーね、ここの店員さん?」




と、不意に掴まれた肩。

振り向けば二人の男が立っていた









「あ、はい。……オーダーですか?」



カーリーヘアーの二人組。

よく、そこまで髪の毛伸ばしたなぁ。なんて感心していれば、




「違う違う、ここの案内してくんね?」




「この後、暇?学校案内してよー」



と、人懐こく笑う。
不思議と怖い、とは思わなかった…………が、










なんだろ、凄く嫌な予感が――――――……



「おい、あんたら」


と、力強く腕を引かれ……………………

身体のバランスを崩した私は、そのまま、後ろへと倒れ、




背後にいた迅に支えられた



「なんか用っすか」







あ、一応敬語なんだ(笑)


そりゃ、そうか、一応「お祭り」だもんね







「え?………………あ、いや、………………案内を、」



と、私の位置からでも見て分かる彼らの冷や汗。

迅は迅で口元は笑ってるけど目が据わってるし……間違いなく確信犯だ




「案内、ねぇ…………おい、時雨」




「あ?へいへい」