ノラと呼ばれた男【弐】

―――――――――――――――――…
――――――――――――――――…
―――――――――――――――…












あれから、何年経ったのか、









たまに見せる、一華が‘’誰か‘’を思って見せる顔にすら安堵する

人間らしい表情に、ほっとするなんて







やはり末期、としか言いようがない。笑











「大切」だと思う。目の前にいる一華が

だからこそ、逆に守るだけじゃなく、ゆっくりでもいい。傷付きながらでもいい、








昔、止めていた「人間」らしさの時間を一華なりに進んで、歩いてほしい

そして、たまに覗く怒りを、




俺が与えた依頼で発散すればいい、と















だから…………もし、いつか…………





一華に与える「依頼」が必要無くなった時が、俺にとっての「お役ごめん」もしくは「子離れ」になるのかもしれない

それはそれで寂しいけど、な



「ま♪せっかくの創立祭なんだし楽しんだ者勝ちだよ~」

だから、せめて今だけは側に居させてくれ

家族面する権利くらい、……いいだろ?





「分かってるって、楽しむ前提で頑張るね創立祭


あ、午前中に顔出せる?もてなすよ」





「え?ほんと?じゃ、タキシード着て行くわ」






「普通でいいから普通で」









けらけらと笑う一華の笑顔を横目に、




思わずにはいられない。このままずっと、




















幸せの時間のまま、時が止まればいいのに……と、


(矛盾してるよな、俺は…………)


一華が前に進む事を望みながら、時が止まって欲しいなんて







まだまだ子供なのか、それとも、



(あー、やだやだ……年は取りたくないなぁ)




それとも、俺が大人になったのか、














まぁ、どっちでもいいさ


今、この時間が大事なら。その大事な時間を守るだけの事






たった一輪の綺麗な華を。