ノラと呼ばれた男【弐】






楽しげに笑む、搖

頬杖を付きながら、ニコニコと満面の笑顔なのが軽く腹立つ。

てかさ?なんでそんなに勘いいの?野生の勘の持ち主かよ←


言わなくても、なんでも知ってる搖には毎度毎度、舌を巻く

まさか私ん家に盗聴機でも付けてるんじゃ。と何度疑った事か。






「他人が私生活に入ってくるの、あんなに嫌がってたのにね~」




「……………………そーだっけ」





「そーだよ、まぁ……でも、安心したかな。少なくとも、ちょっとずつ前に進めてる証拠だよ、偉い偉い」


偉い偉い。なんて、言いながら私の頭を、わしゃわしゃと撫で回す。

気分は犬になった気分です





「まぁさ、過去を忘れろ、とは言わないけどさ……


‘’未来‘’を夢見る事くらい、していいと思うよ」












と。私には優しすぎる言葉に、頷く事が出来ず、苦笑した。

搖はたまに狡いと思う
不意討ちで痛い所をつついてくるから

ちょっと狡い、
大人の顔して、笑わないで、

期待させないで。期待してしまう、










私が犯した‘’あの‘’過去を……



























誰かが許してくれる。なんて浅はかな期待をさせないで……――――――――――――――――――