ノラと呼ばれた男【弐】

ま、考えても無断だから待つだけだけど。



「あ!そだ、搖?」



「ん?」



「午後からノラで校内うろついていい?」









何気に聞いた質問に、ぱっと顔を輝かせる搖。


「え?いいよ?ぜんっぜん!

寧ろ午後からデートし、」




「し・な・い」




「えー、残念。でも、歩き回る時間あるのか?」



嗚呼、心配御無用だよ。黒笑

‘’なんでも聞いてくれるらしいから、ね‘’






「うん、時間は‘’貰う‘’から大丈夫」



「ん、まぁ気を付けろよ」




「うん、ありがと。…………それと、さ」









言うか言わないか、ちょっとばかり悩み


やっぱ搖には隠し事したくなくて、






悩んだのがバカらしくなり、再度口を開けば、








「そーいや、お前んとこに居候してるペットは元気か」



「へ!?」



意外な台詞を搖が落とすから、すっとんきょうな声が出る

思いあたる出来事があったが、






残念ながら本物の動物は飼っていない



つまり、搖が言いたいのは…………、







「知ってたの、塁の事」



「勘だけどね~」


と、一瞬にして搖の周りの雰囲気が緩くなる







「ま、アレの判断はハニーに任せてるから問題ないけどね♪」



「ん。大丈夫、受けた依頼は忘れてないよ」



「うん、ならいーんだ。それにしても意外だったなぁ」