息を飲む。 ――――――…これ、何。 なんて、気軽に聞いていいのか、 一瞬、迷った。 「……悪い、今の忘れろ」 ぐしゃり、と普段と変わらない仕草で頭を撫でる。 そう、いつもと変わらない仕草、なのに 何故か、…………辛そうに見えた。 今、目の前にいるのに。 不思議と、時雨との心の距離を感じた。 それは、ただの気のせいかもしれない、 それでも…………………………、 今、見たことを‘’無かった‘’事にはしたくなかった―――――――――…… 「時雨、私――――――――――……」