ノラと呼ばれた男【弐】

「つか、……孫にも衣装?…………まぁ、似合ってなくもなくもない」




「ふふ、時雨、それ結局どっち?


俺は綺麗過ぎる一華ちゃんに見とれちゃった」










と、時雨、羽音の順で口を開く。


そして……………………………………、










「似合ってる、けど……上着着とけ」

顰めっ面の迅は微かに耳を赤くし、迅の上着を羽織らされた。

その際、ふわりと香る迅の匂い



自然と緩む私の表情筋。
皆して「姫好きー」とか「無事で良かった」とか、温かく接してくれる

でも、一番嬉しい言葉は、









「「「「おかえり、一華(一華ちゃん)(姫)(バーカ)」」」」

皆の、おかえり。って言葉なんだ




だって、なんか『此処はお前の居場所だよ』って言われてるみたいで、

くすぐったいから。




そんな中、ザザッと校内に取り付けてある音響機械が雑音を拾う。

『えー、テストテスト』

と、上から降ってくる声は聞き覚えのある声で、






構内がザワついた

「え?……この声って………………、」



「理事長、だよね」


誰が口にしたかは不明だが、その問いに答えるかの様に話し出す搖。

『あー、……堅っ苦しいのは無しな




今日は創立祭お疲れさん!強制ではないが、中庭で派手に打ち上げすんぞぉぉぉぉ!!!!』






だそうです。

搖の放送の影響を受けてか『よっしゃあぁぁぁぁ』と、地響きみたく校内が、野郎共の雄叫びで揺れたことなど言うまでもない、