◆◆◆
【田中side】
黒瀬家の守護神と言われる【本家】には、幾つもの掟があった。
代々、仕えていた。と言ってもいい程の長い月日。けれど、掟の中には、
『黒瀬家に悟られるな』
『常に傍観者であれ』
『黒瀬家が疑わない分、本家が周りを疑え』
と、今では考えられない教育を強いたげられた。決して周囲に悟らせない、
どこにでもいる、普通の高校生を演じ続けなければ意味はない。
支えなければいけない『黒瀬』と同じ土俵に立つことは許されない、
同じ土俵に立つ、と言う事は。
つまり対等と言う事。
けれど対等を望むのは愚かだと、随分昔に、記憶と言う名のページに刻まれていた。
「あっ、田中おかえりぃお腹大丈夫?」
姫川を追って教室を出る際に付いた嘘。
教室に戻って真っ先に声を掛けたのは翠原だった。
容姿は可愛く、他クラスからも「藍ちゃん」などと呼ばれている
所謂ムードメーカーだ。
「あっ、…………うんっ、だっ、大丈夫、だよ?」
「はっ、拾い食いしたんだろ」
「流石に時雨だけだよ、三秒ルールとか言って食べるのは」
「はあぁ!?言った事ねぇし拾い食いした事ねぇわ!」
と、相変わらず五月蝿いのは赤崎で、
一言で言うなら『単細胞』が当てはまる
そして、そんな彼を弄っているのが……
凉白だ。
見た目、爽やかで、優しそう。と思いがちだが…………予想、かなりの腹黒
こんな珍獣(←失礼)共をまとめているのが、
黒瀬 迅、である。
【田中side】
黒瀬家の守護神と言われる【本家】には、幾つもの掟があった。
代々、仕えていた。と言ってもいい程の長い月日。けれど、掟の中には、
『黒瀬家に悟られるな』
『常に傍観者であれ』
『黒瀬家が疑わない分、本家が周りを疑え』
と、今では考えられない教育を強いたげられた。決して周囲に悟らせない、
どこにでもいる、普通の高校生を演じ続けなければ意味はない。
支えなければいけない『黒瀬』と同じ土俵に立つことは許されない、
同じ土俵に立つ、と言う事は。
つまり対等と言う事。
けれど対等を望むのは愚かだと、随分昔に、記憶と言う名のページに刻まれていた。
「あっ、田中おかえりぃお腹大丈夫?」
姫川を追って教室を出る際に付いた嘘。
教室に戻って真っ先に声を掛けたのは翠原だった。
容姿は可愛く、他クラスからも「藍ちゃん」などと呼ばれている
所謂ムードメーカーだ。
「あっ、…………うんっ、だっ、大丈夫、だよ?」
「はっ、拾い食いしたんだろ」
「流石に時雨だけだよ、三秒ルールとか言って食べるのは」
「はあぁ!?言った事ねぇし拾い食いした事ねぇわ!」
と、相変わらず五月蝿いのは赤崎で、
一言で言うなら『単細胞』が当てはまる
そして、そんな彼を弄っているのが……
凉白だ。
見た目、爽やかで、優しそう。と思いがちだが…………予想、かなりの腹黒
こんな珍獣(←失礼)共をまとめているのが、
黒瀬 迅、である。


