今、なんて言ったの?
と、聞き返したかったのに、それが出来なかったのは………………
私の頭を撫でる迅の表情が、いつも以上に優しかったからだ、
(……………………………………迅?)
何か言いたくて、
でも、それが言葉にならなくてもどかしい。結局、私は口を嗣ぐんだ。
そんな中、なんとも表現しにくい空気の中、割って入ったのは………………、
「へいっお待ち!次の方、何味何パック食う?1パック100円からだぜ」
たこ焼きを焼いている男で、頭にハチマキを巻いている。
額にはうっすら汗が見え、捲り上げた長袖シャツで乱暴に拭う仕草は何故か様になっていた
「醤油味2パックくれ」
「へいへい、ちょい待ちな、すぐ焼けるからよ」
「ああ、悪いな」


