ノラと呼ばれた男【弐】


















「皆さん、行ってらっしゃい!」



だから、今は笑顔で彼等を送り出そう。

いつ仕掛けてくるか分からない奴の事を考えるより、きっといい。






今回は杞憂だった、って後から笑い話になるかもしれない。

いや、きっとなる

そうなってくれたらいいな、








そんな思いを胸に、背を向けて歩き出した三人に軽く手を振った。

「おう、逝ってくるわ」


「ちょっ、行くが逝くになってますけど!?」


「ふふ、殺る気があっていいんじゃない?」




なんて、相変わらず仲良さげに戯れる。そんな彼等は教室内でも目を引き、来ていたお客さん全員の視線を一瞬で奪ってしまう。

彼等が去った後、やたら静かで、

手持ちぶさたな私は、何も考えずに携帯を弄り出す。






……………………が、その行動を軽く恨む事となる――――――――――――