ノラと呼ばれた男【弐】























お前を消すか、どうかの



「…………貴方は…………意地が悪い」









見やれば、塁の頬を涙が滑る

冷淡、冷酷。その言葉は俺の為に作られたのかもしれない、

こうする事でしか試せない





一番、的確で手っ取り早い手段












「俺の決断はな、却下。だ」


誰が味方で誰が敵か、

黄島 塁、お前は処分対象外だよ




「どう…………し、て」



「なぁ、塁」



「いやです、」



「まだ何も言ってねぇだろ」



「また、‘’殺せ‘’なんて言ったら怒りますよ」







‘’怒りますよ‘’なんて、既に怒ってる奴の言う言葉なのか

まぁ、なんにしろ。だ、




「言わねぇよ、」



「……、」



「1つ頼まれてくれないか」







にっ、と口角を上げて笑めば、

塁は乱暴に涙を拭った。





なぁ、塁。死ぬ覚悟があんならさ、

頑張って生きてみろよ








勿論、俺も死ぬ気はないし殺られるつもりもないが、だ。

「1ヶ月、外出禁止な」



「………………はい?」



「学校、コンビニ、それと爛に顔出すのも止めろ」



「あ、あのっ、ちょっと待って下さい」







慌てて口を開く塁

なんか、ここ数時間で色んな表情を見た気がする。因みに今の塁の顔は間抜け面だ


「何?」



「いや、何じゃなくて……外出禁止って、」








嗚呼、やっぱ外出れないのは不便か


「俺と一時的だが住むのも有りだな



あ、家族には連絡入れろよ?」




「は、……はい!?え?待って下さいっ


なんか、どんどん話し進んでませんか!?」




「あ?なんか問題あんの?」





別に家、そこそこに広いし余裕で住める←

それより気になってんのが1つ、








「爛の頭から貰った依頼料って何?」



「貰っていませんよ」



「は…………?」



「貴方に殺られるのが、依頼料だったんです」









なんつー、むちゃくちゃな、







「先程、貴方は言いましたね。


‘’綺麗じゃない‘’って」






「嗚呼、」







「俺は善悪関係なしに、手を染めました





だから俺から見ると眩しいですよ」