「いる、…………つってんだろ」
今にも消えてしまいそうな声で……、
と言うか顔が真っ赤でゆでダコ状態だ。
(こんな時雨………………初めてみた)
いつも馬鹿言ってるか、不機嫌顔しか見せない時雨にこんな表情させる女の子
その子が皆の『大切な子』なのか
「その子と回らないの?せっかくの祭りなのに」
「は?あー…………別に」
「?」
「校内にいねぇから」
ポツリと落とされた言葉。それに目を見開いたのは私で、
「他校、なの?」
思わず漏らした一言。他校なら完璧に首尾範囲外になるし、大体、他校の子をどうやって守るんだよ?って話し。
でも逆に言うなら、『あちら』側からも狙いにくい相手となるが…………、
「いや、…………同じ学校」
ですよね!?まぁ、羽音の口調からして同じ学校かな?とは思ったけどもっ
やっぱ同じ学校かぁ
「つかさ、……その、なんだ、……」
「ん?どうしたの?」
「お前は……居んのか………………」
微かに動いた唇は『大切な奴』と、音にはならずに消えた。


