ノラと呼ばれた男【弐】

正気か?と、心の声が聞こえた気がする
勿論。正気だし本気だ。
その変わりキャラも雰囲気も、すべて『作って』から接触はするが、



「………………ねぇ、先生」



「ん?」



「壽、って名前聞いたことある?」









問題は奴が『いつ』仕掛けてくるか、だ



「壽……?どっかで聞いたような……」



「元乱鬼のメンバーだって」



「嗚呼、思い出した、確かソイツ絡みで死んだ奴が…………って、まさかお前、ソイツと殺り合う気か!?」



どうやら先生も勘はいいようで、『なるほどな、じゃあさっきのアレもソイツの仕業か』と言いながら顎に手を当てる

なんだ、やっぱ揺と繋がりがあるだけあって頭の回転いいなぁ



「また厄介な奴を引っ掛けたな」



「ははっ、まぁ、揺の依頼と被ったし手間は省けたけどね」



「そうか……、まぁ、俺が言うのも変だが……無理するなよ」








目元を和らげ、微笑む先生。

慣れた手つきで頭を優しく撫でられた





「ん。ありがと、竹松先生」




「おう」




「後さ、迷惑ついでに……もう1つだけ頼まれてくんないかな」
















ちょいちょい。っと先生を手招きし、自分の側まで来た先生の耳元で囁いた。



「あのね――――――――――――」