そして……………………………………、
着替え終った俺は、
「……なんか面が邪魔」
付け慣れていない面を、上から触る。
隠れているのは目のラインまでで、口や鼻は隠れていない。
顔を隠す。とは言ったものの、ただの気休めでは?と、疑い半分で全身鏡を見て息を飲む。
あ。これ、まじで『私』か『俺』かも分かんねぇ
仮面のデザインはいたってシンプルで、右側は白色。左側は黒色の作り。だが、逆にいうと『出し物に参加してる普通の、何処にでもいる学生』みたいだ
まぁ、うっかり殺気とか出さなければ。の話だが
「因みに、どこら辺を見て回るつもりだ?」
「ん。一応校内を軽く見回った後は……極力『覇王』の近くにいる予定」
「なら、姫川の姿が楽だろうに」
「だって、ほら、その姿だと暴れらんないっしょ?」
ね?と、笑めば。
『お前だけは敵にしたくないよ』なんて言われたが、その台詞、そのまま返すよ
「んで、覇王の近くに居る。って事は遠くから見守んのか?
つか、さっきの連中もそうだが…………何かヤバイもんが動き出したか」
『さっき』と言うのは、間違いなく、つい先程相手をした輩の事で。
まだ詳しく話していなかった事を思い出す
「いや、見守るっていっても尾行したら怪しまれるし……考えたんだけどさ」
「?」
と、一端、言葉を切り、悪戯な笑みを浮かべて告げた――――――――――――
「直接『ただの生徒』として動向しようかと」
そして、そんな突拍子な一言に竹松先生は目を丸くした。
は?と、言いたげな表情が可愛いとか口が裂けてもいいませんけど
「…………いや、待て。ちょっと待て」
「ん?」
「本気で接触するのか」


