たったひとつの愛を君に




数分の後、星が口を開いた。

「蜜がそれでいいなら私は何も言わない。その関係でも蜜が悲しまないなら、幸せだと思えるのなら。」

そう言うと何故か泣きそうな星。

「辛くなったらいつでも言ってね。もし関係が嫌になったり、他に好きな人が出来たら教えて。蜜が傷付いたら私蜂くんのこと殴るからね。」

言い終えると今度は星は笑顔になった。

こんなにも私のことを思ってくれる友達。

かけがえのない友達。

大切にしようと思った。

「ありがとう、星ちゃん。」

私は泣きそうになるのをグッと堪えて

星と共に笑った。