──私の存在が、綾の事を苦しめているなんて、これっぽっちも気付かなかった。 今思うとこの頃から、綾と私の間には、何とも言えない溝が生まれていた。 地方大会で優勝するのが当たり前になり、全国大会でも入賞し始めた私と、 地方大会で表彰台に登るのがやっとの綾。 ──友達という歯車が狂い始めるのに、そう時間はかからなかった。