「ふぁ。。。」
…今日はいつもより眠たい。
その理由はだいたいわかる。
それは昨日…

「おはよう」
「…」ペコッ
「♪」スタスタスタ~
「?」
バシッ
「……????」
「おいっ」
「あ、兵のしたっぱ」
「うるせー!つーかそんな事より」
「ん?」
「今日、あの美人の姫様の誕生日なんだぜ!」
「なぜお前は自慢げな顔をして威張れるかわからん。」
「そんなことより!注目するところ違うだろ!」
「ああ、誕生日の話?」
「そうそう。」
「ん?お前って…」
「?」
「誕生日今日だっけ?」
「????」ズコー
「おめでと。」
「あのなぁ。」
「何?」
「何?じゃねェ‼ひとの話聞け‼」
「???」
「今日は」
「うん」
「姫様の」
「うん」
「誕生日なんだよっ!」
「あっそ。」
「、、、」
「どした?」
「あっそって何だ‼」
「あっそって何だろ。相槌?返事?言葉!」
「おお言葉!」
「…」
「…」
「?」
「そーゆーことじゃねェだろ!」
「…ん?」
「もーいーよ。」
「…何が?」
「アンタの気持ちはよぉーくわかった。」
「ふーん」
「…」
「ふぁ。。。」
「もーいー。じゃーな。」
「ん。」

(姫様の誕生日ねェ。
なんかあげる方がいいのか?
毎年俺何してたっけ…)

ー3年前

「姫様はっぴーばーすでー」
「キャーッ」
(叫ぶぐらい嬉しいのか。成功。)
「もっと喜んでください。
姫様のために集めた…
虫たちですよ。」
「キャー」バタッ
「?」
「…」
「姫様?姫様?」
「…」
(気絶するぐらい嬉しかったのか)
「姫様ァァァァァァァァァ」
(あ、、、姫様のストーカー、、、)
ーストーカーではなく側近の通称じじいであるー
「姫様っ!姫様っ!」
「姫様気絶してるからあとよろしく。」
「……」
「」スタスタスタ~
「気絶……」
「♪」
「蒼ィィィィィィ!何やったァァァァァァァァァ!!」

《つづく》

~人物紹介のコーナー~

蒼(あおい)→名もない国の城に仕える兵の兵長。
親しい人には素顔を見せるがそれまでが長い。
他人には冷たいというか興味がないので無視することが多々ある。

じじい(熊吉=くまきち)→名もない小さな国の城の姫、
春(はる)の側近。幼い頃から春の近くにいて面倒を見ている。蒼には『ストーカー』と間接的に呼ばれている。蒼が直接熊吉にストーカーと言ったことはない。