「そんな可愛い顔するんだね」
もう、頭の中はいっぱいいっぱいで、瞳にうるっと涙が溜まって、顔全体が熱い。
どうして、わたしはいつもこんなに余裕がないんだろう。
知紘といい、青井くんといい、まるでわたしの反応を楽しんでいるかのようにも見えてしまう。
「そんな顔されたら、止まんないよ」
「や、だっ……やめて」
くらくらして、足に力が入らなくなってきた。
「もう、このまま無理やり奪いたい」
そのまま、青井くんの顔が近づいてきて、唇が触れるまであと少し。
どちらかが、少しでも動いたら触れてしまいそう……。
「美依ちゃんのことになると理性が抑えらんない」
息がかかる。この距離、とても危険…
目の前の青井くんもとても危険……。

