「ばんそうこう……?」


そう、華が渡してきたのは絆創膏1枚。
ジーッと手元を見つめる。うん、間違いない絆創膏だ。


「わたしケガしてないよ?」

「必要だったら使ってってこと」


えぇ、なにそれ。別に今日ケガする予定とかないよ?


とりあえず、華からもらった絆創膏はスカートのポケットにしまっておいた。


それから今日1日、ケガすることもなく、華からもらった絆創膏が出動することはなかった。


全然ケガとかしてないし、むしろピンピンしてる。

あとは、そのまま家に帰るはずだった……



しかし


この絆創膏が思わぬところで必要となる。