「ふーん?ほんとかなー?」


何やらニヤニヤしながらわたしを見る華さん。いや、そんなおじさんみたいにニヤニヤされても怖いんですが!


「な、なに!!」

「昨日、小波くんとなーにしてたの?」


「は、はぁ?別に何もないってば!」


華ってばなんでそんなしつこく聞いてくるかなぁ。

いつもみたいに茶化されてるだけかと思ったのに、今日の華さんはしつこいです。


「ついに小波くんも美依に手出したか」


ふむふむと、ひとりだけわかったような感じで話すのについていけない。


「小波くんは独占欲強めだねー」


クスクス笑いながら、そんなことを言っている。うん、華さんなんのことかさっぱりだよ?


「そーだ、これあげる」


何やらカバンの中からポーチを出して、あるものをわたしに渡してきた。