「へ……」

なにが起こってるのかわからなくて、キョトンとした顔で知紘を見つめると。


「……僕だって男なんだから」

「ま、まっ……」


「……欲しいと思えば止められない。理性が利かなくなるんだよ」


ボタンを二つ開けたところで、首筋に顔を埋められて



「……少し我慢して」

「んっ……」


首筋に知紘の唇が吸い付いて、一瞬だけチクリと痛かった。


その痛みは、身体全身にピリッと電気が走ったようで……



━━━甘くて……痺れた……。


最後に軽くチュッとリップ音を残して、埋めていた顔を上げた。


「……白くて綺麗な肌」


ツーッと指でなぞりながら、


「だから、汚したくなる」


ニヤッと笑いながら自分の唇を親指で触れながら、満足そうな表情をして


「ん……」


そのまま、今度はその親指がわたしの唇に触れた。


「……これだけで済んだんだから感謝しなよ?」