「もう!いつも言ってるでしょ?タンスの上から2番目にしまってあるって」


「美依って親戚のおばさんみたい」



悪びれた様子もなく、ふわっとあくびをして、そのままテーブルにある朝ごはんを食べ始めた。


自由過ぎませんか、この人。


朝起こしに来てあげて、朝ごはんまで作ってあげた人をおばさん扱いするとは。



もういい返す気力もなく、結局シャツもわたしが出してあげた。


こうやって何でもやってあげちゃうから、ますます自由人になっていっちゃうのかなぁ。


自由人を育ててるのはわたしか!


そんなことを考えながら、遅刻ギリギリの時間をさまよって、お寝坊さんの手を引いて、急いで学校に向かった。