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「遅い……」


作った朝ごはんをテーブルに並べ終わっても知紘がリビングにきている気配はない。


あれだけ起きろって言ったのに起きてこないとは。


仕方ないと思いリビングの扉を開けて再び知紘が眠る部屋に行こうとしたら



「うわっ!」


扉を開けた途端、目の前に知紘がいてそのまま知紘の胸にぶつかった。


お、起きてきてたのか……って!!



「ちょ、ちょっと!なんで上着てないの!?」


目の前の知紘はなぜか上半身裸。
下はちゃんと制服のズボン履いてるのになぜ上を着てない!?



「美依、シャツない」

「は、い?」


「シャツ出して」


シャツ出してって……。自分の制服のシャツの場所くらい把握しといてよ。


わたしいなかったらどうするつもりだったの?