さすが自由人。発言わけわかんないけど、この発言にも戸惑わなくなった。


長い間幼なじみをやっていると、慣れってやつが恐ろしい。


「いいから起きて!起きないと遅刻するでしょ!」


「……瞼がボンドでくっついて目が開けれない。つまり寝る」


「あのね、今はそんなバカなこと言ってる場合じゃないんだよ、わかってる?」


こうやって、グダグダしてる間にも時間は刻一刻と迫ってくる。


「早く着替え済ませて!朝ごはん用意してくるから!」


とりあえず先に進まないから、先に簡単に朝ごはんを用意。


毎日こうして起こしてあげるのも、朝ごはんを用意してあげるのも、わたしの役目。


とんでもない被害がわたしに回ってきている。


「はぁ……朝から疲れる」


毎朝、こんな感じでバタバタ忙しい。
知紘がすんなり起きてくれれば苦労することないのに。