そして、ふとさっきまで華と話していた会話が頭の中に浮かぶ。


「このままずっと変わらないのかな」


ボソッと独り言のようにつぶやいた。

きっとこれは知紘にはわからないはずの内容だったのに。


「……読み方は変わるかもね」

「え?」


その独り言に反応してきて驚いて顔を見てみると



「美依の隣にいるのは一生僕だけだから」


「っ!?な、なんで知って……」


「さっき何となく会話聞こえてた」

「うそ!?」


な、なんて恥ずかしい会話を聞かれてしまったんだ。


「……今から約束でもしとく?」


正面に向き直って、まっすぐわたしを見たと思ったら


左手にスッと手を伸ばしてきて


「好きだよ、美依」


薬指にキスを落とした。


あぁ……もうほんと敵わない。


「わたしも好きだもん…っ!」


きっと、これからもずっとわたしの隣はこの危険な幼なじみだけ。


*happy end*