「これが僕にとっての糖分だから」


最後に自分の唇を舌でぺろっと舐めた仕草がなんとも色っぽい。


「へ、変態……!!」

「……そんな変態が好きなくせに?」


うぅ……言い返せない。
いや、でも変態は好きじゃないからね!?


「バカ…っ!」

「……かーわい」


これからもずっとこんな風に知紘にからかわれちゃうのかなぁ。


だけど、これだけは思うんだ。
知紘以上の男の子はこれから先、絶対現れないって。


いつもやる気無くて、面倒くさがりやで、自由人でデリカシーがない。


だけど、人一倍わたしのこと大切にしてくれて、想ってくれる、こんな素敵な人はいないって。


だから手放したくない
いつまでも大切な存在。