やっと解放されたと思って帰ろうとしたら河本くんが送っていくとか言って。
なんとかそれを振り切って、ひとりでダッシュで家まで帰った。
「はぁ……疲れた……」
マンションのエレベーターにたどり着いた頃にはもうクタクタ。
特に何かしたわけじゃないのに
なんなのこの疲労感。
もう顔の筋肉が動かない。
ずっとにこにこしながら話を聞いてたせいで、もう頬が上がる気がしない。
しかもずっと近くでベタベタ触ってきてくるもんだから、それをさりげなく避けるのも大変だった。
心なしか、河本くんのつけていた少しきつめの香水の匂いが自分からする。
時計を確認すると、夕方の6時前だった。なんとか門限は守れたっぽい。

