「次に謝るようなことしたらキスしちゃうよ?」
「ん……?…えっ!?」
とんでもないこと言うものだから声が裏返ってしまった。
「そんな声出る?」
ハハッと、さっきとは違う笑顔で笑っていた。
「び、びっくりするよ」
「冗談なんだけどなー。それを本気で捉えちゃうところがほんと素直だよね」
それを冗談でさらっと言えちゃうところがすごいよ。
さっきまで重い空気だったのに、今のでふわっと軽くなったような気がしたのは気のせい?
「素直なところしか取り柄がないもので…」
「ははっ、たしかに言えてるかも」
地味にグサッときた。
いや、わたしにグサッとくる資格なんかないか。
「なーんてね。美依ちゃんは素直なところも素敵だけど、それ以外のところでもたくさん魅力あるって俺は思うよ」
「っ!」
今のは不意にドキッとしてしまった。

