後ろからギュッとされるのが、あんまり慣れない。

だけど、全身を包み込まれているような感覚が好きだったりする。


「……あー、眠い」

「ちょっ、耳元で喋らないで…っ」


フッと耳元にかかる息がくすぐったくて仕方ない。

それに対抗したくて身体を動かすけどビクともしない。


むしろわたしの反応を見て楽しんでいるのか


「……そーやって反応をされるともっといじめたくなる」


クスッと笑いながら、胸元に違和感を感じたと思ったら知紘の手がブラウスのボタンを器用に外していた。


「ちょっ……」


後ろからだっていうのになんて器用に外すんだろう……って違う違う!!


「……あんま動くと変なとこ触っちゃうよ?」

「なっ…」


たしかに動けば知紘の手がわたしの身体に触れることになる。


うぅ……完全に知紘のペースだ。