そのまま、華に手を引かれて教室に戻った。
ホームルーム前に出て行ってから、戻ってきたのは2時間目が始まる前。
さっきまで、泣いていたから少し目が赤い。だから、それを隠すように下を向きながら教室に足を踏み入れた。
だけど、こういう時に限って、誰かにぶつかってしまう。
「きゃっ…、ごめんなさ……」
すぐさまぶつかった相手に謝ろうとして、顔を上げると……。
「美依ちゃん?」
「っ、」
たまたまぶつかった相手は
青井くんだった……。
「どうしたの、なんか目赤くない?」
スッと、青井くんの指が目元に触れる。クラスの子がいるのに、お構いなしにわたしとの距離を詰めてくる。
「ち、近いよ……っ」
「そう?」
身体を少し後ろに下げても、またその距離を青井くんが詰めて、引こうとしない。

