この幼なじみ要注意。




***


「ねぇ、美依?」


登校してきたら、隣に座る華が真剣な顔でこちらを見ていた。


「な、なぁに」


「小波くんとなんかあった?」


「っ!」


華から知紘の名前を聞いただけで、ドキッと胸が跳ねる。

走ってきたせいで息が上がっていて、呼吸を整えながら自分を落ち着かせる。


平静を装うために、髪を直しながら何てことないって顔を作った。


「珍しいじゃん、別々で登校してくるなんて」



あれから、わたしは知紘の部屋を飛び出して、そのままひとりで学校に来た。


これ以上知紘のペースに巻き込まれてたら心臓がもたないと思って。


「きょ、今日は知紘が起きてくれな、くて」


昔から嘘をつくと、言葉が片言になるからすぐにバレる。


直そうとしても、なかなか直らない。


華もそれを知っているから、これが嘘だってことくらいわかるはず。