気づいたら、少し息が荒くなってて、身体が火照っていた。

おかしい…わたしの身体おかしくなっちゃった……?


熱い……すごく熱い……。
知紘の見つめる瞳が熱を持っていて、それに見つめられると、こっちまで熱くなる。


相変わらず足には力が入らなくて、知紘に支えてもらって立つのがやっとな状態。



「ぅ……意地悪しちゃダメなの……」


「美依が悪いだよ。それ隠すし、変な男に言い寄られてるし」


「変な男って青井くんのこと言ってるの?」


「アイツ以外誰がいんの」


「青井くん変な人じゃないよ…?むしろ優しくて、親切だもん」


知紘の表情が完全に不機嫌モードになった。むすっとして、まるで拗ねているみたい。


昔から、自分が気に入らないことがあるといつもこの顔になる。ほんとに不機嫌な時だけはすぐにわかる。

幼なじみだから?