あ、いた。
私は今日も屋上に向かった。
まだ8時なのに、その男の子はいた。
「おはよう」と言われ、「おはよう」と返した。
そしたら無言になった。
「なんで入院してるの?」
不意に聞かれ、「インフルエンザ」と答えた。
無言になるのが苦手な私は、「そっちは?」と聞いた。
その男の子は言った。
「なんか、癌?らしい。」
私は聞いたことを後悔して泣きそうになった。
「うん、そうなんだ。」
そう答えて黙った。
もう変なこと聞きたくなかったから。
「気遣わなくてもいいよ、〇〇さん。」
と言われた。
その時の顔はすごく怖かった。
お前には分からないだろうって言ってるみたいで。
「気を遣ってるわけじゃない」って言ったら、笑っていた。
私はいつものくせで、「彼女とか、好きな子とかいないの?」と聞いた。
「さあ、いないんじゃない」
そう彼は答えて、誰も得をしない会話は終わった。
私は今日も屋上に向かった。
まだ8時なのに、その男の子はいた。
「おはよう」と言われ、「おはよう」と返した。
そしたら無言になった。
「なんで入院してるの?」
不意に聞かれ、「インフルエンザ」と答えた。
無言になるのが苦手な私は、「そっちは?」と聞いた。
その男の子は言った。
「なんか、癌?らしい。」
私は聞いたことを後悔して泣きそうになった。
「うん、そうなんだ。」
そう答えて黙った。
もう変なこと聞きたくなかったから。
「気遣わなくてもいいよ、〇〇さん。」
と言われた。
その時の顔はすごく怖かった。
お前には分からないだろうって言ってるみたいで。
「気を遣ってるわけじゃない」って言ったら、笑っていた。
私はいつものくせで、「彼女とか、好きな子とかいないの?」と聞いた。
「さあ、いないんじゃない」
そう彼は答えて、誰も得をしない会話は終わった。
