この年齢なら、学校で友達たくさん作ったりしてる年頃
なのに、こんな所でずっと寝て過ごす生活をしている
そりゃあ寂しいよね……
「でもね!!
手術したらお兄ちゃんとたくさんあそぶの!
かけっことかかくれんぼとか……あとね、おままごととか!!」
指を折りながら楽しそうに笑う雅ちゃん
こんな顔見たら、何が何でも治してあげたいって思う
雅ちゃんに手術が出来ないなんて伝わってしまったら……雅ちゃんの心はどうなってしまうのか
そんなの予想しなくたって分かる
それは慧も同じだと思う
だから……どんな手を使ってでも叶えてあげようと慧はするはず
そう考えたところで、さっきの医師の言葉が頭をよぎる
もしかしたらあれは……
「雅ちゃん、お姉ちゃんとお友達になってくれない?」
「いいの!?」
「うん。毎日遊びには来れないけど……それで良ければ友達になりたいな。」
「大丈夫だよ!!
お兄ちゃんもきてくれるし!!」
「あと、慧には私のこと内緒ね?
きっとヤキモチ妬いちゃうから。」
「フフフッ、うん!!やったー!!
お姉ちゃんが友達第一号だー!!」
私がすべきこと
それは雅ちゃんの未来を守ること
足を踏み入れたからには雅ちゃんの笑顔を何としてでも守る
そして、私の最悪の予想を現実にしないために


