ぶらほわバタフライ




あれから私は準備に取りかかった



No.3からきていたメールに期限を送信し、それまでにするべきことをする



あのテストが終わったあと冬休みに入るまで、私は学校を休み続けた



茜先生には麓絽から話をしてある



冬休みも早く始まって良かった



あの日からみんなには会っていない



最初は溢れるばかりに来ていたメールや電話も、無視をするのが辛くて電源を落とした



見たら会いたくなってしまうから



決心が揺らいでしまうから



きっと電源を付けた瞬間、ものすごい数のメールや着信がきてるんだろうなと想像して苦笑いしてみる



でもやっぱり1人の空間は寂しくて



共感してくれる人がいないってこんなに寂しいことなんだなと思った



でもそんな気持ちもそろそろなくなる



全てが何もなかったことになる



今日は午後から学校に行かなきゃいけない



本当は麓絽から茜先生に伝えてもらえば良かったんだけど、やり残したこともあったから



携帯とカメラだけを持って家を出る



外はもう冬真っ盛りで寒かった



あのテストの日はまだ大丈夫だったのにな、と思い出す



私だけ時間が止まったみたいだ



もう二度と通ることはないだろう通学路を歩く



何度この道を通っただろう



歩いて学校に行くことはなかったけれど、バイクに乗りながら景色を見た



いつも私を誰が乗せるかで喧嘩になって、時間がなくてバイクの速度を上げる



遅刻ギリギリで着席するのはもう当たり前になった



その度に汗だくな私たちはお互いを見て笑いあって



それだけで満たされていた



自分の机に座ると、そこからの景色に懐かしさを感じた



席替えをしたんだっけ



あの時はまだ全然知らない人だった