ぶらほわバタフライ




「えっ、翔の誕生日!?」



「し〜っ!!
声が大きいよクロちゃん!!」





いや、それは驚くよ!!



だって……翔の誕生日が明日だなんて!!





「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」



「言おうと思ったわ!!
せやけど、翔がずっと近くにおったやないか!!」





ショッピングモールに行ってから、もうそろそろで1週間が経つ



その間ずっと……変な感じがした



これから何かが起きるような予感を



だからずっと翔の近くにいた



特に何かがあったわけではないけれど、未だにその不安は拭えなくて





「……誕生日会、開く。」



「サプライズなんだ〜。
ほら、翔って勘が鋭いでしょ〜?
だから用意するのにも大変なんだよね〜!!」





サプライズ……きっと喜んでくれる





「私もプレゼント買わないと。」





この間のショッピングモールで翔に似合いそうなの選ぼう





「みんなはもうプレゼント買ったの?」



「もちろん!!」



「翔を笑かすとっておきやで!!」





さすが……





「とっておきってなにが?」





うわっ!!!



いつの間にか私たちの後ろに翔が立っていて





「う、ううん!
慧がね〜、翔に見せたいとっておきの芸があるんだって〜!!」



「はっ!?えっ、ちょっ……!!」



「……空気が凍るギャグは、やめて。」



「黙りぃや!!
紫苑がそんな瞳で見てっと余計に出来んやん!!」



「……。」



「あぁもう……泣いてええ……?」





慧、どんまい





「それで、どんなの用意してるの?」





慧と紫苑に任せ、ひそひそ声で話をする





「下っ端にほとんど任せてあるんだ〜。
ケーキ屋さんとかやってる子もいるし。」



「明日ちょっと探してこようかな……。」



「ごめんね〜。
僕たち3人とも準備があって一緒に行けなくて……。
大輝も、明日は朝からいないらしいんだ〜。
夜には戻るらしいんだけど……。」



「ううん、大丈夫だよ。
そのくらい1人で行けるって。
会場、期待してるね。」



「うん!!任せといて〜!!」





翔の誕生日会、翔にとって良いものになるといいな……