「そういや、ここに来る間に変な噂を聞いたな。」
「あぁ、"REDMOONに劣らないクロハさんに連絡先を聞くと、神対応をしてくれる"だっけ?」
……また嫌な予感がする……
「クロ、ちょっとやってみ?」
連絡先貰いたがる女子役は航な、となんとも自分勝手な発言をする麓絽
「よし、やってやんよ!!」
航さんも乗らないで!!
「クロハさん、連絡先貰ってもいいですか……?」
女子っぽく声高くしないで……っ
悪ノリしてるし
あぁ、もう!!
「ごめんね。それだけは出来ないんだ。
だけど……」
そう言ってさっきと同じ言葉を言い、航さんの手を取る
跪いて航さんを見上げる
「君たちが願うなら、僕たちはきっとまた出会える。」
私の耳に他のテーブルの声が聞こえるほど、静まり返った
「あ、あの……?」
「……こりゃあ想像以上だな。」
「お、男よりかっこいいんじゃないか?」
なんか……笑われた方が楽
「クロ、3番テーブル。」
大輝に呼ばれる
「あ、うん!!」
「まぁ、クロの楽しそうな顔が見れてよかったわ。」
「久しぶりにここにも来れたしな!!」
なんか雰囲気似てるなぁ、この2人
「ありがとう!!」
「今度は藍羅が接客してくれんのか?」
「クロの時より無愛想でいいなら。」
「それは勘弁だわ。」
「ホントに生意気なガキだな、REDMOONの長は。」
「……チッ。」
「なに、俺らに嫉妬してんのか?」
「……別に。
クロは2人を信頼してる。
クロが信じるものを俺も信じるだけです。」
「熱いねぇ。」
「まぁ、あいつの傍にいてくれんなら何でもいいけどな!」


