消極的に一直線。【完】

 どうしたいかなんて、考えもしなかった。

 ただ、あんな風に思われていたことが悲しくて、辛くて、苦しくて。
 

 どうすればいいか、っていうことは考えた。答えは出なかったけれど。

 だけど、どうしたいか、なんて。


 考えてみれば、すぐにその答えは見つかった。

 クラスでいつも一人だったのは、気取っていたからじゃない。

 友達と楽しそうに話すみんなを羨ましく思うことはあっても、見下したことなんて一度もない。


 誤解を解きたい。

 ムカデ競争のメンバーの輪の中に、私も入りたい。

 
「大西さん達や、寺泉さんと、仲良くなりたいっ」