消極的に一直線。【完】

 十二組の教室へと続く廊下がとても長く感じられた。

 一歩、一歩進むごとに、どんどんと身体が重くなっていく。


 きっと、大西さんたちは教室にいる。いや、もしかしたらいないかもしれない。

 私は、今、彼女達に会いたくない――。

 そんなことを思っているうちに、教室の前まで着いてしまった。


 ドアを開けることはできない。

 閉められた教室のドアの向こう側から、大西さん達の声が聞こえて、ピクリと身体が揺れた。