消極的に一直線。【完】

 ◆◇◆◇
 

 翌日の昼休みの練習も、上達することはあまりなく。

 ただ、前日にはなかったトゲトゲしい空気を感じていた。


 トゲトゲしいと言っても、相変わらず私以外の四人は仲良く会話しているし、喧嘩もしていない。

 私だけが感じる、それ。


 その空気に、どこか心に鉛のような重さを感じながら。私は相変わらず前には倒れまいと、バランスを崩したときは後ろに尻餅をつくことだけに意識を集中させていた。