「鈴葉、」



呼ぶと、ん?、と鈴葉が立ち止まって振り返る。



「この前行ったカフェに行こう」


「え? 今から?」


「うん、今から。あ! 嵐は先に帰ってて」



そう言うと前から「おう」と返事が返って来た。



「行こう、鈴葉」


「え、うん」



半ば強引に鈴葉を誘導して、以前訪れたオシャレなカフェに入った。