翌日以降も、たまに颯見くんは、朝羽くんに会いに十二組へやってきた。



朝羽くんから教科書を借りたり、コンパスを借りたり、ただ話しに来るだけだったり。


私は、颯見くんが教室へ来るたびに、鼓動を高鳴らせて。



いつの間にか私は、休み時間になるたびに、颯見くんの姿を求めて教室の入り口を見つめるようになっていた。



颯見くんの姿が現れないまま休み時間が終わると、少しだけ寂しくて。

颯見くんが来てくれても、授業が始まる前には帰ってしまう颯見くんに、またすぐ会いたくて寂しくなる。





私は、少しだけ、休み時間が好きになった。