だけど、中雅鈴葉は、そんな雫さえも傷付けようとしている。




雫を苦しめる中雅鈴葉が嫌い。


雫を泣かせる中雅鈴葉が嫌い。


雫を苦しめていることにも気付かないで、良い顔して雫に近付く中雅鈴葉が嫌い。



こんなの、本当は違うってわかってる。



中雅鈴葉は何も悪いことをしてないことぐらい、わかってる。



だけど、どうしても。

あたしは、雫に笑っていてほしい。



一生懸命にあたしに仲良くなりたいって伝えてくれた、大切な親友。



雫は中雅鈴葉が好きなんだよね。

だけどごめん。



雫の笑顔を奪う中雅鈴葉が、やっぱり嫌いだ。







~倖子side end~