「先輩?何一人で百面相してんの?」
「い、いやっ!何でもないよ!」
藤田くんに見られていたことがわかろ、少しアワアワした。
「道開けてくれたから行こ?」
そう言ってリードしてくれた。
少し歩くと、すぐにパンダが見えた。
「わぁ!!!
ねね!藤田くん!見て!食べてるよ!可愛いね!!!」
パンダを見た途端にすごく嬉しくなって、興奮して、藤田くんに話しかけた。
すると、熱っぽい視線を向け、手を頬に伸ばしてきた。
「…っ!…ふ…じたくん?」
「先輩?
先輩のほうが可愛いよ…」
その甘い雰囲気にクラクラした。
周りにもたくさん人がいるのにそんなの気にならないくらい2人の世界だった。
「っ…。」
なんて言っていいかわからなくて無言になっているときに、藤田くんのケータイから音がなった。
♪〜♪♪
少しブスッとしながら藤田くんは出た。
「ん?あ〜俺今忙しいんだけど?」
少しキレぎみに返事を返し、続けて
「先輩!ごめん!
俺もう帰らなきゃ!」
そう言って、手を合わせ、顔の前に持ってきて申し訳なさそうにしていた。
「全然大丈夫だよ!」
そう言いつつ、少し寂しいと思っている自分がいる。
「先輩!今度またデートして!」
そういった藤田くんに素直に頷いた。


