陽汰からの答えは……?
その、うんって……どんな意味?
気持ちには応えられないけどありがとう?
そう言えば叶う可能性なんてこれっぽっちも考えてなかったけど……
何しろ今日が陽汰と隣で過ごせる最後だし……
「知ってた。
ずっとずっと昔から……」
「……っえ?」
「璃乃がオレを好きでいてくれたこと」
「……んんん!?」
あれ?
告白なんてしてないけど!?
見え見えだと言いたげに笑う陽汰に抗議の視線を投じる。
もう……雨の音なんて耳に入らなくなるほど。
「璃乃は分かりやすすぎー。
何かとつっかかるくせにオレのことじーっと見てる時あるし?
何やかんや優しくしてくれるし?
こうして今も謝りに来てくれたし」
「それはー……」
「それってまだオレと繋がっていたいって思ったから、だよな?」
陽汰の優しい問い掛け。
悔しいけど全部陽汰の言う通り。
「そ、そうだよ……!
いつも素直じゃなくて陽汰に当たっちゃったりする、けど……
嫌いだからってことじゃ……ない」
「うんうん」
「って、て言うか!
陽汰は……どうなの……?」
「んー?
どうってなにが?」
「分かってるくせにっ……!」
ボカボカ肩を殴ってやると冗談だよとまた陽汰はからかってくる。
「やっと言ってくれたって感じ?」
「……どういう……」
「オレも璃乃が好き。
でも璃乃ときたらオレに心無い言葉ばっかりだったろ?」
「あ、あれはだって陽汰に彼女が……ってそうじゃん!
陽汰、彼女のことはどうするの!?」
そうではないか!
校内でも美人と有名の愛美ちゃんを差し置いてこの私が陽汰の彼女……なんてそんな都合の良い話……
「だーかーらー。
それも璃乃がオレの話聞かないで勝手に盛り上がっただろー?」
「……はいいい……」
……そうでしたよね、うぅ……
返す言葉も見つからない。



