好きだと伝えたくて。





ゆっくりと瞼を開けると、真っ白な天井が目に飛び込んできた。



「目ぇ覚めた?」


「……律?」


「ああ、よかった。お前、道端でぶっ倒れてたんだよ。たまたま俺が通りかかってここに連れてきた」



律の言葉に、この部屋をぐるりと見回す。



「ここどこ?」


「病院だよ」



ぶっ倒れてて運ぶ場所っつったら病院しかねぇか。



「さっきから何やらぶつぶつと寝言言ってたけど」


「寝言?」


「ん。うなされてたっつーか、なんか苦しそうだったというか……」


「……」


「大丈夫か?」